動画をDVDにしたのに、デッキで再生されませんでした。なぜ?
撮影した動画をDVD-Rに焼いて友達に渡したら「デッキで再生できない」と言われました。動画ファイルはパソコンで再生できているのですが、なぜでしょうか。
「DVD」は記録メディアであるだけでなく…
DVDはハードディスクやUSBメモリと同じく一つの記録媒体です。DVD-Rであれば4.7GB、DVD-DLであれば8.5GBのデータを記録でき、もちろんその中には動画も含まれます。
ところが、です。
DVDデッキで再生するDVDは「DVDビデオ」という、一つの動画形式なのです。
規格としてのDVDビデオ
DVDビデオ形式というのは、日本の電機メーカー連合がコンソーシアムを組んで策定した、mp4やmovと並ぶ、ひとつの動画フォーマットとお考えください。厳密にはDVDビデオで使う動画フォーマットにはVOBというものが含まれているのですが、厳密な定義にはここでは触れません。
いっぽう、記録媒体としてのDVDは、パソコンで読み取れるデータならなんでも記録できます。媒体としてのDVDと、再生様式としてのDVDビデオ。同じ「DVD」という文字列を含んでいながら、両者はまったくの別物なのです。
DVDビデオにするには「オーサリング」が必要
DVDに記録したのにDVDデッキで再生できない、とおっしゃる場合、DVDの中に入っているのはたいてい「mp4」「mov」といった「動画ファイル」であることが多いです。
すなわちDVDビデオ、になっていないわけです。
DVDビデオ形式にするには「オーサリング」という処理をする必要があります。この処理は動画編集ソフトにその機能がついている場合も多いですが、専門の「DVDオーサリングソフト」を使用すればメニュー画面の設定などを詳しくすることがでます。
もっとも、オンラインでの動画視聴が通常となった現在、オーサリングソフトの数は非常に少なくなっています。